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プロフィール
HN:
海奈
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/08/26
職業:
学生
趣味:
日々妄想(笑)
自己紹介:
一言で言ってしまえば腐女子です。
結界師にはまりまくり☆
少年ジャンプ系、ポップンミュージック、バッテリーなどなど大好きです!
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お前が、そう願うなら



俺はそれでいいと思った。







「お前、ホントに高等部行かないのかよ」






別々の高校へ行くと聞かされたのは
その年の12月ごろだった




深深と雪の降る中コートを着て
マフラーを巻いて



お前は、言った





「……うん」
「………」





そりゃ、考えられない判断でもない



三橋なら
そうするかもしれないという予感がしてたのも事実だ







「埼玉でも、野球やるんだろ」





そうであってほしかった



「………」




返事はない

言葉につまった様子で
俺に視線だけを泳がせる




「やめんなよ。絶対、野球部入れよ」






この言葉が
どんなにお前をおいつめたのだろうか



こいつを…三橋をこんなになるまで傷つけていたのは
俺達だ




それなのに
俺は、まだコイツを追い詰めようとしている






……とまらない






「お前が今までやってたのは、違うんだよ。今、やめちゃ駄目だから!」






語尾を強めた




三橋は泣いた





俯いて、マフラーで表情を隠しながら






俺は追い詰めた






逃げないように

また、一緒に野球がしたかったから









「……なぁ、三橋」
「………俺は…」










その先の言葉が紡がれることはなかった





黙り込んで


そして



別れた。











何を言おうとしてたんだ?




俺には、わからない。






俺には、言いたくないようなことなのかもしれない。







それでも…
















「…廉」

























俺はそれでもいいと思った。













三橋が、言いたくないのなら


言いにくいのなら





だんまり決め込むのも、いいと思った。














ただ、野球はやめるなよ。











それだけだ。



















「…俺、またお前と野球できるの、待ってるからな」



















これが、最後にならないように。









俺達をつなぐものが





なくなったりしませんように。










どうか…
























end
(それでもいい。ただ願うのは、お前とのつながり。)





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