空色ハニー(泉夢)

水色と、空色は同じものだけど。

「泉くんは、何色が好き？」







ふいにそんなことを聞かれた。


ぱっと思い浮かんだのは、水色。


君ににあうかと思って、水色。








「んー…俺は、水色が好きかな」
「そうなんだ。なんか、泉くんっぽくていいね！」
「そうかな？」
「うん、すごく似合うよ」




綺麗に笑う彼女は、すごく眩しかった。


屋上での昼食を済ませ、今はのこった昼休みを満喫している。


隣にきみがいるだけで、嬉しい。






「じゃぁ、浅木ちゃんは何色が好き？」
「私？ん～…そうだなぁ」








真剣に考え込んでいる。
そんな姿も可愛くてしょうがない。



小さく微笑んでいる自分に気付き、ぱっと顔をもとにもどした。







「空色が…好きかな」








ぼんやり、空を見上げたかと思うと
彼女はとても優しい顔つきでそういった。





「空色？水色じゃなくて？」
「…なんだろう、一緒なんだけど、私は空色かな？」











…嗚呼、なんとなく、わかる気がする。











薄い青。

ところどころに浮かぶ雲。


交じり合って、限りなく白に近い色。









嗚呼、そうだね。











「…浅木ちゃんぽいよ」



















君は嬉しそうに、微笑んだ。
















イズマス好きですよー。あさぎ、見てますかー(笑)

なんか、こんな小説が好きなんです。