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プロフィール
HN:
海奈
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/08/26
職業:
学生
趣味:
日々妄想(笑)
自己紹介:
一言で言ってしまえば腐女子です。
結界師にはまりまくり☆
少年ジャンプ系、ポップンミュージック、バッテリーなどなど大好きです!
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これが運命であり、また、俺の宿命なら





どんな形であっても、受け入れる覚悟は出来てる。

世界は…いや、日本は今飢えている。



力、金、土地、食…



欲の塊だ。


外国からたくさんの物が輸入され、日本は日本らしさを見失った。
薄汚れた町を、偉そうにズカズカ歩き回る奴ら。

見ているだけでイライラする。





「…っち」
「どうしたんだい、六?最近やけに荒れてるじゃないか」



口元に杯を寄せる。
飲みなれた酒の味は、相変わらずまずい。


「おい、紫。もうちょっとマシな酒ないのかよ」
「悪かったね。あんたに出すようないい酒はないよ。金くらい払いな」



小さな舌打ちを繰り返す。



嗚呼、世の中馬鹿げている。



俺が心底綺麗だと思うのは、今の時期に見られる桜の散り姿だけだ。
それすら、今では居場所をなくしているように思う。




「そういえば…」
「ん?」
「六、あんた旅してるから聞いたことないと思うけど、今、ここいらのどこかの研究所で兵器が開発中らしいよ」
「兵器?なんだそりゃ」
「私だって詳しいことはしらないけどさ。御偉い方たちが莫大な金をかけてるって話さ」
「…ほー。またしょうもねーことに。よっぽど日本の御偉い様は馬鹿なんだな」
「あんた、いつか首切られるよ」
「切られる前にきってやるよ」











程よく酔ってきたところで、俺は紫の店を出た。

あたりはもう薄暗い。




火照った体には、これくらいが丁度いいのか、肌寒い風が、心地よかった。












「…兵器、ねぇ」









ふと、紫に聞いた話を思い出した。






兵器。






何でもありのこの御時世。
殺しだろうが、暗殺だろうが


そこら中に犯罪者はごろごろしている。


今更、そこまで驚くようなことではない。







「…あれは…」









町外れに大きな建物が見えた。
…屋敷か…いや、違うな。こんなところに屋敷はない。



引き寄せられるようにして、俺はその建物に向かって歩いていた。






そこは、林の奥で
しんと静まり返っている。


これだけ大きな建物なのだから、何人かの見張りがいても可笑しくないはずなのに…





「…なんだってんだ、ここは」







厳重に鎖が巻かれている入り口。

大の大人数人がかりでやっとこさ巻きつけたという感じだ。




「…厳重な鎖に安心してやがんだな」



見張りなんていなくても大丈夫。


そんな安心が、今の日本の甘いところだ。







「………見ていくか」








ぐるっと建物の周りを旋廻する。
足元に地小さな鉄格子があった。


「ここから入れるな」

刀で鉄格子を切り、奥へと進んでいく。


なかは誇りっぽくて、途中で何回か咳き込んだ。
それでも、誰も気付かないところを見ると
本当にここには誰もいないらしい。
























「…ここは…」













着いた場所は、巨大な研究所…・。












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1侵入者編第ニ幕へ。
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