止まれない。止まらない。

いつだって、制御できない自分自身。

「好きだ」




君は驚いた風に俺を見上げた。


その瞳には、動揺だってあったけど

真っ直ぐに受け止め、俺を見つめた。





「……」
「俺は、志々尾が好きだ」





何度でも言おう。




君が、好きで、好きで。





たまらなく愛おしいと。








「…良守」
「好きなんだよ、俺」
「………知ってる」
「お前がしってるより、ずっと…ずっと」






この手で触れて


捕まえて。





その手に触れられて


捕われて。








止まらない想い。


痛いほど。





「…知ってる。俺は、誰より一番、お前を見てた」
「好きだ…」
「…わかってる」






甘やかすような、口付けに


きゅっと胸が締め付けられそうな感覚。









好きだ。



好き、好き好き。









「……俺だけ、見てろよ」








俺だけを見て、見れなくなって。





止められない想いが、暴走する。







ブレーキ外れたこのココロ。










end
(ブレーキよりもアクセルを選んだ。)